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【工芸品】印伝(印傳)

印伝バッグ・傘・扇子など

印伝・印傳(いんでん)とは、鹿革(または羊皮)に型を使って模様を付けた革製品です。

印伝とは

インドから印伝の技法が伝来したのは平安時代だそうで、400年以上の歴史を持ちます。

昔は、馬具や武具・甲冑の部材として、または巾着・銭入れ・革羽織・煙草入れなどに用いられていましたが、現在では「財布・鼻緒・印鑑入れ・巾着・バッグなど」の和装洋装のアイテムとして使われることが多いようです。

印伝バッグ

印伝草履の鼻緒

 

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甲州印伝

漆で模様付けする昔ながらの技法を使った「甲州印伝」は、1987年「経済産業大臣指定伝統的工芸品」に認定されています。

昔ながらの伝統的な柄を大事にしつつ、現代的なデザインも生み出され、ますます魅力的な進化を遂げている印伝ですが、「甲州印伝」はその筆頭のイメージでしょうか。

「応帝亜(インデア)革」と呼ばれるインド産の装飾革が日本に伝わったのは17世紀のことだそうですが。
上質な鹿革をなめして「漆で模様をつけた独自の技法」を創案したのは、江戸時代(1582年)甲州(山梨県)で印傳屋を創業した「上原勇七」氏であるそうなのです。

印傳屋さんと言えば、今も人気の印伝の老舗ですよ。

当時の印伝は、漆がひび割れて独特の味を出したことから「地割(じわれ)印伝」「松皮(まつかわ)印伝」と呼ばれ、粋でお洒落な江戸の人々の間で大人気となったのだとか。

「印傳屋」さんでは、その技法を代々家督を継ぐ家長「勇七」氏にのみに口伝し、一子相伝による門外不出の秘伝としたそうですが、それも第12代の勇七氏までであるらしいです。 第13代(現在)の上原勇七氏により、その秘法は「印伝技法の普及」のために広く公開されているのだと「印傳屋」さんの公式サイトに書いてありました。 すごいですね~ 太っ腹だー!

 

その普及効果でしょうか? 葛飾区伝統産業職人会さんのサイトで、創業80年と言う「東京印伝」のページを見つけましたよ。

 

印伝の魅力

本印伝は、その工程全てが熟練の職人さんによる手作りなので、匠の技が活きている工芸品だと思います。

やわらかくて肌触りの良い鹿革は、軽くて・丈夫で・使い込む程に手になじむ。 そんな風合いの良い革に、日本の美しく繊細な模様を漆で型染め。  色漆は、かぶれる事が無く、時が経つにしたがって色にツヤが出て美しさが増すと言います。

なめし皮に漆を塗ることで、水をはじく効果も加わり、耐久性が増したというから、印伝ってすごいですね。

 

布地や合皮でよく見かける「印伝風」とか「印伝調」とか

お手頃な価格で良く見かける「印伝風(調)」のトートバッグや手提げバッグ。 ワタシも愛用しております♪
印伝調バッグ

印伝風

素材は布です。 鹿革でも羊側でもないですし、模様も漆で付けたものではありませんので、あくまで「印伝風」のバッグです。

これはこれで気に入っていますが、やっぱり本物の「印伝バッグ」が欲しいですねー!

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