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まり(毬・鞠)・手毬
毬と鞠。違いはある?

まりは、毬とも鞠とも書きますが。 その違いについては、とても詳しく知恵袋で説明されていましたので、こちらでどうぞ。
着物の柄としては、「球形の毛で作られたまりの意味」の方が、蹴鞠に使われる革の鞠よりもふさわしい気がします。
「毬」は遊戯に関連した「まり」も含んだ上で、飾り物・贈り物 としての「まり」の意味を持たせているとのことですし。
毬柄は、子どもの晴着・祝い着によく使われる柄です。 特に、お宮参りの掛け着(初着)や七五三の3歳・7歳の晴着には、大きく目立つ部位に使われることが多いです。



毬柄に込められた意味
毬柄が、女児の着物によく使われるのには、次のような意味があると言われています。
- 長い糸を巻いて作る毬は、縁を結ぶ・縁をつなぐとして、縁起が良い。良縁に恵まれる。
- 平安時代から貴族の遊び道具であった毬は、高貴なイメージがあり、品格のある柄として好まれた。
- 丸い形状から、丸まると元気に育つようにという親の願いを込めている。
- 家庭円満・夫婦円満など、幸福な人生になるようにという祈願。
- 地域によってはと、毬は「万事丸く収める」という意味から、嫁入り道具として持たせるという風習がある。 女性にとっての「魔除け」となる。
- 女児の幸せを願い、雛飾りと一緒に吊るす風習のある地域もある。

毬の柄は、どちらかと言えば、肩上げを必要とする年齢(十三参りまで)の着物によく見られる柄ですが。
振袖や既婚者の着物(小紋や訪問着など)にも使われます。 女性にとっての魔除けやお守りのような意味を持たせるほか、気品があり好感度の高い絵柄であるからだと思います。 毬柄は、女性の幸せの象徴だとも言われています。

毬柄の季節
毬・手毬の柄は、特に季節を限定しません。
袷・単衣・薄物など、素材や仕立ての季節に準じてお使いください。

その他の毬柄


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