きもの|織り・素材>大島紬・一元(ひともと)式
本場大島紬の一元式について
お友達の「本場奄美大島紬」です。
「一元(ひともと)式・7マルキです」と教えていただきましたが、一元式って???
調べてみると、本場大島紬の手織り・絣締めには、縦横絣(たてよこかすり)と横絣(よこかすり)があって。
縦横絣には、カタス式・一元式・割り込み式というのがあるそうです。(そのほか、総絣も縦横式になるらしい)
- カタス式>経糸1本・緯糸2本>T字の形の絣
- 一元式>経糸2本・緯糸2本>風車のような十字の井絣
- 割り込み式>龍郷柄(たつごうがら)など
現在はカタス式の大島紬が大半だそうです。 タテ糸2本できっちり織り込む一元式は大変なので、織り手が少なくなっているとのこと。
変わり市松柄の一元式絣、素敵ですね!
この大島紬のお直しをご自身でされたという友人は、「ニットみたいな作りになっていて、びっくりしたわ」と話していました。
編み物の毛糸を解くようなイメージで、糸を1本引っ張ると、ピーーーーーーと解けてしまうのだそう。 なので、裁ち切りの糸を引かないように、気を付けないと大変なことになるんですって。
一元式とカタス式のマルキ数
希少価値が高くなっているという一元式の大島紬。織るのが難しいので、7マルキ一元式の付加価値は、とても高いのだそうですよ。
大島紬には、5マルキ・7マルキ・9マルキ・12マルキといった、経糸の本数で絣柄の細かさを表す「マルキ」という単位があります。
1マルキが経糸80本。
5マルキだと、1cmに絣柄が4~4.5個。
7マルキだと、1cmに絣が5~5.5個入る感じだそうです。
一元式の場合は、カタス式よりも経糸が1本多い訳ですから、同じ7マルキでも絣柄は一元式の方が細かくなります。
廣田紬株式会社さんの「本当に価値のある大島紬とは~マルキの定義~」には、以下のように書かれていました。
同じ9マルキと呼称しておきながら、経絣糸の数は一元の5マルキ(464本)より9マルキカタス(386本)数のほうが大幅に少ない
https://hirotatsumugi.jp/blog/1101
昔は一元式だったけど、楽なカタス式が今は主流。なるほどなーと思いました。
参考とさせていただいたサイトさん
参考とさせていただきましたサイトさん(記事)のリンクを貼っておきますので、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ飛び先をご覧ください。
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