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利休バッグ(りきゅうばっぐ)とは
利休バッグは、和装用のボストンバッグのことです。
上の写真のタイプは「あおり型(あおりバッグ)」といって、真ん中のファスナー付本体の両外側に、ポケットのような収納スペースがあります。 この両側のポケットのことを「あおりポケット」と呼びます。
かならずしも「あおり型」である訳ではありませんが、利休バッグはこのタイプが多いと思います。
利休バッグ(りきゅうばっぐ)の魅力
もともとはお茶席で使われていたバッグとのことですが、和装バッグとして優れているため、最近ではフォーマルからカジュアルまでいろいろなシーンで使われているバッグです。
■利休バッグ(りきゅうばっぐ)の魅力
- 着物姿にとても良く似合う。
- 軽くて、持ちやすい。
- 収納力がある。
- 素材やデザインにより、カジュアル向けとフォーマル向けがあるが、使用範囲が広いものが多い。
利休バッグ|ネーミングの由来
利休バッグが普及したのは、昭和になってからと聞いたことがあります。 バッグではなく、風呂敷を使うのがあたりまえだった時代には存在しなかった、割と歴史の浅いものだそうです。
「利休」というのは、茶人「千利休」のことですが、これは「和装に合う=お茶席のイメージ」があるバッグと言うことで『利休』の名前をいただいたのだと言われています。
茶室にバッグは持ちこめないので、道中用のバッグと言うことになりますけどね。
礼装向けの利休バッグ
利休バッグは、留袖や色留袖にも使えるような礼装向けのものもあります。
礼装用としてお使いになるなら、草履とセットで揃えておくと、より使いやすいかと思います。
礼装用の利休バッグは、準礼装や略礼装まで使えるという汎用性が高い物が多いですし、お値段も割とお手頃なものが多いので、近年人気が上がっていると聞いています。
下の写真のバッグは友人のものですが、留袖用にとオリジナルで誂えられたものだそうです。 収納力もたっぷりあって、とても素敵です。
好きな帯地や着物の裂で、お誂えできるのも、利休バッグの魅力のひとつと思います。
もともとフォーマルバッグと言うのは、抱えるタイプのクラッチバッグが主流だったようですが、最近は持ち手のついたハンドバッグタイプの方がよく見かけますね。
利休バッグも、以前は「お茶席バッグ」として控えめなデザインのものが多かったように思いますが、最近は礼装用の帯地を使った華やかなタイプもたくさんあります。
オーソドックスな和装用のハンドバッグよりも収納力が高いので、現代の人には使いやすいのでしょうね。 時代の流れで、フォーマルにも和装の変化はあるんだなーと思いました。
名物裂の利休バッグ
金襴の名物裂を使った利休バッグは、お茶席用のバッグとしてよく見かけます。
色無地・付下げ・軽めの訪問着にあわせて、七五三や卒入学式の付き添い、カジュアルウエディングやパーティーにも向いています。
あまり金銀の強くない、落ち着いた色めの名物裂なら、小紋や紬でも持てるそうですから、お食事会・観劇・街歩きといったカジュアルなシーンにも使えますね。
夏物の利休バッグ
素材・でざいんによっては、通年使えるタイプの利休バッグもあると思いますが。
こちらは、夏用の利休バッグです。 生地が絽ですし、トンボモチーフですから、単衣~盛夏時期用になりますね。
下の写真は、カジュアル向けの夏用利休です。 白無地部分は合皮です。
カジュアル向けの利休バッグ
マチ部分が黒い合皮なので、カジュアルな印象の強い利休バッグです。
小紋や紬に良く合います。
下は、ほっこりとした風合いの紬地の利休バッグです。
紬やウール、木綿といった普段着きものに会いますが、温かみのある素材感なので、秋冬向けのバッグです。
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