【手入れ】洗い張り(あらいはり:水洗い)

洗い張り手入れ

手入れ>洗い張り(あらいはり)

洗い張りは、着物の縫い目を全部解いて反物に戻し(端縫い)、板の上にはって水洗い→蒸気でシワを伸ばし、必要があれば糊を付けて仕上げる手入れを言います。

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洗い張り(あらいはり)とは

着物は解いて、端縫い(はぬい=接ぎ合わせて反物に戻す)してから、水洗い(洗剤洗い)します。
解きの代金は別料金なので、自分で解いてから持ち込むと1000円少しくらいお安くなりますが、上手に解かないと生地にキズが付いてしまうので、慣れない方は「解き」からお願いした方が良さそうです。

通常洗い張りが終わった生地は、新品の反物のように芯には巻かずに、下の写真のように糸綴じされて戻ってきます。

洗い張り
・長襦袢と羽織裏(肩裏)の洗い張り済み

水洗い

きものは、水で洗うのが1番良いとされていますが、絹は水に浸けると縮むので、仕立て上がった着物は、水洗いできません。(水洗いを前提とした、木綿や麻などの夏物は別ですが)

特に袷は、表地と裏地の収縮率が違ってしまい、袋状になる可能性が高いので、通常は丸洗い(ドライクリーニング)や汗抜き(汗を飛ばす)などの手入れをします。

「洗い張り」は、一度解いて水洗いするお手入れです。 ふっくら・さっぱりと生地がキレイ生き返り、耳もまっすぐとキレイに揃って、仕立て易くなります。

洗い張り済みの生地

水洗いは、1.5メートルほどの板の上で、水を流しながら行います。 洗剤をつけた「ささら」や「たわし」で、繊維の中に詰まったほこりや汚れを洗い流す作業です。 洗剤残りが無いように、何度も濯ぎを行います。

どうしても水では洗えない生地は、揮発溶剤(きはつようざい)で「生洗い(いきあらい・いけあらい)」をします。

張り

水洗い(生洗い)を終えた反物は、蒸気をあててシワを伸ばし、糊をつけて乾かしたりします。 この工程が「張り」です。

洗い張りをするのは、こんな時

「洗い張り」をするのは、以下のような場合がおすすめです。

  • 身幅や身丈の大幅なお直しは、いっそ仕立て直した方が良いので、洗い張りをする。
  • 着物を帯やコートに仕立て直すとか、仕立て替えをする時。
  • 裏地や八掛を張り替える時。
  • もう着ないけれど、長期保存しておきたい時は、洗い張りして反物に戻すと良い。いずれ娘に譲る予定など。

リサイクルでお安く買ったグレーの小紋は、胴裏が真っ黄色に変色していたため、自分で仕立て直し(和裁の教材)にするために、八掛も一緒に洗い張りをしてもらいました。

◆黄ばんだ胴裏
八掛
◆少しほこりっぽい八掛

◆もともとはしつけ付の小紋長着
◆洗い張り済みの表地と八掛

埃っぽさが取れて、サッパリとキレイになって戻ってきました。

下の画像の長襦袢も、リサイクル品です。 サイズが小さくて着られないのですが、柄がとても気に入っているので、コートの裏地(羽裏・肩裏)にしようと思って洗い張りをお願いしました。

洗い張り

洗い張りをお願いする場所

洗い張りは、お手入れを受け付けている呉服屋さん・悉皆屋さんにお願いするのが一般的ですが、最近はネット通販でもお願いできます。 

料金はかなり違うようなので、内容を良く調べて、比較してください。

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