きもの・帯の柄>動物>兎
※写真のコーデについてはこちら
うさぎ
小紋の柄や帯のモチーフとして人気の「うさぎ」は、うさぎ単体で使用される他、雪輪うさぎ・月うさぎ・波うさぎ・木賊(とくさ)兎・花兎金襴・鳥獣戯画・干支などのように、人気の組み合わせ紋があります。
雪輪とうさぎ
雪輪柄とうさぎの例。
柄としての使用季節:通年
月とうさぎ
柄としての使用季節:通年
※上の写真は、小千谷縮の紬ちりめん・単衣仕立てなので、単衣の時期に準じます。 柄としては通年可能なので、袷の着物でしたら袷の時期に。
月と兎は、秋限定のようなイメージですが、特にススキや銀杏などと描かれていなければ、秋に限定されません。
波うさぎ
波うさぎは、桃山時代から江戸時代にかけて流行したと言われている模様です。
古事記の「因幡の白兎(素兎・いなばのしろうさぎ)」や謡曲「竹生島」から生れた文様と言われています。
■因幡の素兎
ワニをだまして海を渡ろうとした兎が、ワニに毛皮をむしり取られて、大国主の命(オオクニヌシのミコト)に蝦蟇の穂を使って助けてもらうお話。
■謡曲「竹生島」(能)
醍醐天皇の時代。廷臣たちが琵琶湖を渡り、竹生島明神に参拝する際に、湖面に写った月を見て「月にいるうさぎが、月明かりの波間を飛び跳ねているようだ」と謳ったシーンがある。
柄としての使用季節:通年
木賊(とくさ)兎
木賊とは、湿地に生える植物でシダの一種です。 江戸時代半ばにうさぎと組み合わせて流行したとされています。
※上の写真は風呂敷ですが、和服でしたら、萩が入ると夏から秋向けの柄になると思います。
柄としての使用季節:通年
花兎(はなうさぎ)
花の下で兎が振り返っている姿を横に並べた中国明時代の裂で、「名物裂・花兎金襴」で知られています。
花兎金襴は、桃山時代の豪商「角倉了以すみのくら りょうい)」が愛用したことから「角倉金襴」とも呼ぶそうです。
金襴とは違いますが、花兎の道中着(絽縮緬)の道中着コートを持っています。お気に入りです。
※写真のコートについてはこちらから
柄としての使用季節:通年
鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)
鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)は、正しくは「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」といい、京都市右京区・高山寺に伝わる国宝の絵巻物に描かれた、紙本墨画がモチーフになっています。
甲乙丙丁の4巻からなり、「うさぎと蛙の相撲」も描かれている甲巻がもっとも知名度が高いようです。 甲巻には、11種類もの動物が登場していて、さまざまな遊戯や儀礼のシーンが表現されていると言います。
柄としての使用季節:通年
干支
十二支にも登場している「うさぎ」さん。
干支というと、なんとなく「お正月」向けの文様に感じますが、十二支自体は縁起モノとして通年使える柄のようです。
もちろん新春の集まりなどは最適ですね。
柄としての使用季節:通年、新春