七五三の祝着。肩上げと腰揚げについて。身上げの仕方|お祝いの着物

七五三祝いの着物。 自分でする「肩上げ」と「腰揚げ」について。

子どもの着物は、肩あげ・腰あげという身上げ加工をしたものを着付けます。

自分でできる!着物の肩あげ・腰あげの方法と、揚げを取る際の注意点をご紹介します。


 

肩上げとは?

肩上げ(かたあげ)は、子どもの着物の裄丈を調節するために縫ったタックのことです。 肩揚げとも書きます。 基本的には背縫いと袖付の中央を肩山としてつまんで、肩側に倒して取ります。

肩揚げ7歳

子どもの着物の「象徴」のようなもので、大人が肩揚げをすることはありません。

肩揚げの「あげ幅」を変えることで、裄を短くしたり長くしたりと調節することができますから、子どもの成長に合わせて同じ着物を長く着せることができる という先人の知恵ですね。

浴衣のような普段着でしたら肩揚げをしないで着せても構いませんが、七五三の晴れ着は正装なので「肩上げ」を取るのが一般的です。

肩揚げの縫い方は、後述します。

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肩上げとは

肩上げとは|きもの備忘録

着物>部位名称>かたあげ(肩揚げ・肩上げ)
かたあげ(肩揚げ・肩上げ)について

腰上げとは?

腰上げ(こしあげ)は、着物の丈を調節するための縫い上げのことです。 腰揚げとも書きます。

大人の場合は腰紐で「おはしょり」を取って着丈を調節しますが、動きが活発な子どもの場合は、着くずれないように縫ってしまう訳ですね。 

腰揚げ3歳

でも、着付けた際に裾線がキレイに出るように腰上げを縫うのは至難の業なので、七五三の祝着では腰上げを縫わずに、紐で着付けてしまうことが多いです。

特にレンタル衣装の場合には、縫って・解いてを繰り返してしまうと着物が傷んでしまいますし、万一縫った腰上げの寸法が微妙に違っていたなどの場合に、やり直すことは難しい(時間も人手も無い等)ため、 「腰ひもを締めておはしょりを取って着付ける」ことが、主流になっているかと思います。

■肩揚げ有・腰揚げナシの7歳晴れ着
晴れ着の腰揚げナシイメージ


 

現実的に考えて、ほとんど動かない「スタジオでの前撮り」でしたら、紐でおはしょりを取るので十分です。 草履やぽっくりの高さに合わせて「着丈(裾線)」を調節できるので、撮影時には却って好都合で あったりします。

腰揚げと撮影

お誂えの衣装のお持ち込み撮影では、前撮り時にすでに着物が短くなってしまっていることがあります(予想以上に背が伸びてしまった等)。 その場合は、、せっかくキレイに縫われた腰上げを解かなくてはいけませんので、 腰上げをしていただく場合には、撮影直前にお願いしましょう。

お宮参り当日に、腰上げをしておいた方が良いと思うのは、以下の通りです。 

  • ・3歳、5歳で活発(動きが激しいお子さん)。
  • ・腰ひもが苦手なお子さん(キツイと気分が悪くなったりする)
  • ・着物がすべりやすい生地の場合。(腰ひもが緩みやすい=着くずれしやすい)
  • ・着物がやたらと重たい場合。(裾が長くなりやすい=着くずれしやすい)
  • ・長時間着る場合など、お子さんの負担を減らしたい場合。(紐が少ない方が着ていて楽)

3歳・5歳の男児が袴を着ける場合には、「腰あげ」をして着付けても良いですが、裾をたくし上げて腰紐に挟んで着る方法が楽かと思います。

■裾をたくし上げて腰紐に挟んで着る方法
腰揚げ5歳たくす


 

大人が肩上げをすることはありませんが、腰上げでしたら、ウールや木綿といった普段着着物で可能です。 付け紐をつけておけば、ささっと羽織るだけで着物の裾線などを 気にせずに着付けができるので、日常的に着物を着る方やお歳を召した方には便利ですね。 縫い目が帯に隠れる位置で、おはしょりの長さを意識して縫ってください。
※大人の腰上げは、フォーマルシーンには向きません。

腰上げとは

腰上げとは|きもの備忘録

着物>部位名称>こしあげ(腰揚げ・腰上げ)
こしあげ(腰揚げ・腰上げ)について

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肩上げと腰上げのやり方

基本的な肩揚げ・腰揚げのやり方を、和裁の先生にご指導いただきやってみました。 動画もぜひご参照くださいね。

基本的な肩揚げと腰揚げの方法

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腰上げイメージ

一つ身の腰あげ

腰上げの仕方。寸法の出し方・印付け・二目落としの縫い方。 基本的には三つ身・四つ身も同じです。

肩上げイメージ

一つ身の肩あげ

肩上げの仕方。寸法の出し方・印付け・二目落としの縫い方など。基本的には三つ身・四つ身も同じです。 

※以下、まだ書けていなくてごめんなさい。

長襦袢の腰揚げと肩揚げ

長襦袢の腰揚げイメージ

一つ身の長襦袢。腰あげ

長じゅばんの腰揚げの仕方。寸法の出し方・印付け・二目落としの縫い方など。基本的には三つ身・四つ身も同じです。 

長襦袢の肩上げイメージ

一つ身の長襦袢。肩揚げ

長襦袢の肩上げの仕方。寸法の出し方・印付け・二目落としの縫い方など。基本的には三つ身・四つ身も同じです。 

裄が長すぎて肩上げの上げ幅が大きすぎる場合。

肩上げの上げ幅が大きすぎる場合。

着物(長着)の裄が長すぎて、肩上げ幅が広くなりすぎる場合は、2つのタックを重ねて取ります。

着物が小さくて、肩上げが取れない場合。

肩上げが取れない場合。

着物が小さくて、肩上げが取れない場合でも、七五三の晴着の場合は、5mmでいいのでつまんだ方が良いようです。 少ない上げ幅の取り方。

すでに上がっている腰揚げ・肩上げのサイズを変更

既存の腰上げを変更する。

兄弟(姉妹)が使用した着物やパパ・ママの七五三の着物など。 すでに上がっている腰揚げの変更について。

既存の肩上げを変更する。

兄弟(姉妹)が使用した着物やパパ・ママの七五三の着物など。 すでに上がっている肩揚げの変更について。

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