卒業式の袴のたたみ方。仕舞い方。
卒業式の袴のたたみ方と仕舞い方です。
袴のたたみ方・仕舞い方は、男性の馬乗り袴や七五三用の男児の袴も、基本的には同じですが、ここでは女性の行燈袴のたたみ方として、出世たたみをご紹介します。
■目次(目的の場所に飛びます)
卒業袴に千鳥ぐけでしつけをかける。(動画)
卒業式の袴を、長期保管する場合には、ひだにしつけをかけておくと便利です。 袴を出し入れする際など、畳みやすくなります。
和裁の先生に、千鳥ぐけでの「袴のしつけのかけ方」を教わりましたので、ぜひ動画でご覧ください。
◆袴の収納】袴のヒダに千鳥がけでしつけをかける方法
卒業袴「出世たたみ」畳み方。(動画)
袴のたたみ方「出世畳み(しゅっせだたみ)」のやり方です。
◆卒業袴】袴のたたみ方~出世だたみのやり方
「出世畳み(しゅっせだたみ)」の他には、石畳み(いしだたみ)という畳み方があります。 どちらのたたみ方でも構わないと思いますが、 女性の袴は「出世たたみ」の方がたたみやすいと思います。
石畳みのやり方は、七五三のページでご紹介いたします。
卒業袴「出世たたみ」畳み方。(静止画)
動画は面倒・・・な方は、写真でどうぞ。
1:袴は前を上に向けて置き、裾を3分のⅠの丈で折り返す。
2:紐側も、三つ折になるように畳む。(写真は180度反転させています。)
3:袴の前紐(細くて長い方)の左手側を、半分→さらに半分で、4分の位置の長さに畳む。
4:右手側の前紐も同様にして、Xになるように置く。
5:袴の後紐(太い方)の左手側を、Xの真ん中の下をくぐらせて、上に出す。
※ここから、写真の袴が前表になってしまっていますが、気にせずに続けてください。後ヒダが表向きが正しいです。
6:5の紐を、左に倒す。
7:左に倒した紐で、X左上の紐をぐるっと巻いて、右下に向けておろす。
8:右の後紐で同じことをする。
9:最後に紐先を、左後紐の下に通して完成。
◆出世だたみ・完成◆
卒業式の袴の仕舞い方
卒業袴は、ビニール製の袋に入って売られていることが多いと思いますが、できれば「たとう紙」や専用の「着物収納袋」に入れ替えておきましょう。 ビニール袋は通気性が悪いので、 カビや劣化の原因になりかねないからです。
◆たとう紙イメージ
※長着サイズでは大きいので、帯か羽織り用サイズで良いと思います。 大は小を兼ねるというのはあるので、長い場合は折って使ってください。
化繊(ポリエステル)製の袴は問題ないと思いますが、ウールの袴は「虫を呼ぶ」ことがあるので、正絹の帯や着物とは一緒に仕舞わない方が無難です。
同じ箪笥でも、引き出しが違えば大丈夫と聞いたことがありますが、ウールの袴を仕舞う場合は、防虫対策はしっかりされた方が良さそうです。
プラスチック製の収納ボックスに、防虫剤と一緒に収納しても構わないと思いますが、何年もそのまま仕舞いっぱなしにならないように、御注意ください。
着物の収納と保管
着物収納。収納場所や防カビ・防虫対策について。