【お正月に七五三の晴れ着】初詣やお年始まわりに七五三の着物を着る。
お正月に着る「七五三の晴着」についてです。七五三のお宮参りに着た着物を、お子さんがお正月に着る場合。
■目次(目的の場所に飛びます)
七五三の着物はお正月に使える?
七五三祝いに着た祝い着は、お正月やおよばれ(親戚の結婚披露宴など)に着て構いません。誂えたり、お祝いに頂いたり等して、晴れ着をお持ちでしたらば、ぜひご活用いただきたいと思います。
■三歳の七五三の衣装をお正月に
上の写真は、3歳の七五三詣りに着た着物をお正月に着ている例です(ワタシです♪)。 撮影場所は、明治神宮(七五三)と当時の自宅の縁側です。
七五三のお詣りには、美容院で髪を結って着付けをしてもらったそうですが。 お正月は、母が見よう見まねで着せたのだとか。 3歳ですが、被布コートではなく、作り帯に帯締め帯揚げを使って着ています。
下の写真は、お正月にお友達と羽根つきをしているところです。 多分、同級生の友人も7歳七五三の晴れ着を着用していると思われます。 今はあまり見かけませんが、昔は結構、着てたんですねぇ!
七五三の着物を正月に着せる場合の注意点
七五三の着物をお正月にお子さんに着せる場合、ご参考としていただけましたら幸いです。
サイズを合わせる
肩上げ・腰上げなどのサイズ直しをする必要があります。
11月に七五三宮参りで着た衣装を、翌年のお正月に着るのであれば、サイズはそのままで使えるだろうと思いますが。
翌々年に着るなど、七五三から歳月が経っている場合には、事前にサイズの確認をしてください。 多分、相当ツンツルテンになっていると思われます。
■7歳の衣装を、お正月で着た例。
必要に応じて、肩上げや腰上げの位置や寸法を変えてくださいね。
肩上げは、十三参りが済むくらいまでは必要とも言われますが、お正月の初詣や親戚のあいさつ回りでしたら、無理に上げなくても良いとワタシは思います。
サイズ合わせと肩上げ・腰上げについては、本サイト(お祝いの着物・七五三の肩上げ・腰上げ)でも書いていますが、姉妹サイトのゆかたの 肩上げ・腰上げのページがわかりやすいと思います。 ママがお直しするのであれば、ぜひ参考にご覧ください。
儀礼的な小物は、省いても良い
女児の七五三衣装(帯付きで着る場合)には、筥迫・しごき・末広といった小物を使いますが。
お正月に七五三の晴れ着を着る際には、これらの小物は省いても良いと思います。 ちょっと七五三祝いの儀礼的な印象が強いように思いますので、個人的には無くて良いかと。
筥迫・しごき(抱え帯)・末広は、花嫁さんが結婚式で使ったり、十三参りや成人式でも使用したりするものなので、使っていけないということはありませんケド。 7歳の七五三衣装を、まるっと一式揃いで使ってしまうと、「あれ?今頃七五三???」と思われちゃう気もします。 筥迫だけとか、シゴキだけなど、1~2アイテムでお使いいただくと良いかもしれません。
防寒対策をする
10月・11月に宮参りをする七五三に比べると、お正月はかなり寒さが増しています。 肌着を着る・マフラーをするなどして、しっかり防寒してあげてください。
子供の着付けは「衣紋」を抜かないので、肌着は襟首が大きく開いていなくても大丈夫です。 お袖も、半袖よりは8分袖や長袖の方があたたかいですね。 袖口から見えてしまって格好が悪い時には、肌着の袖を少しめくれば大丈夫と思います。
ボトムも、厚手のタイツやレギンスを穿かせてOKです。 足さばきが悪いようなら、化繊の裾除けかペチコートを付けてください。
トイレに行くことを考えると、ハイウエストのタイプはおすすめしません。 少し浅穿きできるものか、折り返して縫い留めておくと良いと思います。
着付けとヘア
お正月早々、美容院や写真館を予約するのは大変なので、ぜひお家で着せてあげてください。
肩上げ・腰上げ+つけ紐をすれば、子どもの着付けは簡単です。 へこ帯やつけ帯(作り帯)なら、着付けの知識がなくても大丈夫、浴衣とあまり 変わりません。
■参考:ウールの着物を着せるところ
上の動画は男児・ウールのアンサンブルですが、七五三3歳の被布セットは、ほぼ同じです。
7歳晴れ着は、兵古帯という訳にはいきませんので、平帯を手結びするかつけ帯で。 (簡単に結べそうな帯結びを、別途書きますね。)
5歳七五三祝い着は、金ぴかの羽織・袴のセットですと、お正月にはちょっと違和感がある気もいたします。 着ていけないことはないですが、お出かけするならご家族の装いとのバランスもあるので、 デザイン次第というところでしょうか。
着付け自体は七五三・5歳と同じで、懐剣や白扇は入れなくても良いと思います。
女の子のアレンジヘアは、簡単なまとめ髪でOKです。 髪飾りやかんざしを付けると、見栄えします♪