七五三祝いに関する「知っておきたい」あれこれ・その2。
七五三詣で当日のポイントアドバイス、持ち物編。
必ずしも使うものではありませんが、持っていると便利かも?と思うものをご紹介いたします。 ご参考までにどうぞ。
七五三詣でにあると良いと思うもの
神社へお宮参りに行かれる際に、あると良いと思うもの。 お食事をされるかどうかによっても違ってきますが、食事に行く場合には、 晴れ着を汚さないようなグッズは必要です。
・靴(草履・雪駄)を入れる袋。足袋で履ける靴。(クロックスのようなもの。)
神社の参道は、砂利道や石畳など、お子さんには歩きにくいことがあるので、予備として足袋でも履ける靴を持っていきましょう。 写真を撮るときだけ、草履や雪駄に変えても良いと思います。
その場合、靴や草履を入れるビニール袋は必要ですね。
3歳・5歳さんの場合には、「かかと止め」があると良いと思います。
・ゴム付きクリップ(袂用)。
お食事をすることが無ければ使わないかもしれませんが、袂(袖)を後ろでつまんでおくとお袖が邪魔になりにくいです。 大きめのタオルを挟めば、 前掛けにもなります。
着物を傷めずに挟めるタイプのクリップならば、ゴムでつないで自作しても良いと思います。 しっかりと挟めることが前提ですが、お手洗いに行くときに着物をおさえるのにも使えますね。(外れてバサっと着物が落ちないように、しっかり摘まめるものにしてください。)
◇写真館で仕事をしていたころのお話ですが、お出かけレンタルから戻ってきた5歳さんの衣装の袂が「魚の煮つけ」臭かったことがありました(苦笑)。 ご親族でのお食事会で、煮魚のお皿に袂を浸してしまったか?煮汁をこぼしてしまったか?ということではないかと思います。
幸か不幸か、黒いお衣装だったので見た目にはわかりませんでしたけど。 かなり臭っていましたので「あらぁ~?!」って感じでした。
追加のクリーニング代がかかるかどうかは、店舗によって違ってくると思いますが、ご返却の際には一言お伝えいただくのが良いですね。
おなじお衣装を、次にご予約していらっしゃる方がいるかもしれませんから。
・簡易エプロン。大きなポリ袋。ビニール風呂敷。
こちらも主にお食事用です。 食べこぼし・袖(袂)の汚れ防止に、ビニールタイプのものが良いです。
わざわざ買わなくても、大き目のポリ袋に首穴を開けてもいいですね。(女の子は髪飾りがあるのでかぶれません。裂いてください。)
お正月のお重を包むのに使うような大きなビニール風呂敷があれば、その方が便利かもしれません。ワタシ的には、これが1番おすすめです。
必ずしも使うものではありませんケド、突然の雨の時にはカッパ代わりにもなりますし、複数あると便利かと思います。
万一お子さんが疲れてしまって、帰りの車で衣装を脱いでしまう時や、暑くなって羽織を脱いでしまった時等にも、着物を袖だだたみにして風呂敷でくるんでおけば、 シワや汚れを防げます。 念のために、お洋服も持参しておくのが安心ですね。
・まぐまぐストローカップ。ストロータイプの水筒。
着物や浴衣(ゆかた)のモデルさん達も、コップでお茶は飲みません。 ストローを使って飲まれます。
衣装を汚すリスクを減らす・お化粧持ちを良くするといった理由からかと思いますが、七五三のお子さんもコップで飲むよりストローを使っていただくと良いと思います。
できることなら、車の中や移動途中でも飲めるように、マグマグや水筒のストロー付が良いですね。 水分を取るときには、衿元にタオルを当てることをお忘れなく。
・カメラ・ビデオ・スマホ。
最近はスマホで代用される方も多いですけど。 フォトブックやDVD用にカメラやビデオ撮影もしておかれると良いと思います。
祝い子さんに幼い兄弟・姉妹がいる場合や、ママやパパも和服をお召しの場合には、どうしてもいちいち撮影をするのが面倒くさくなってしまいがちなので、 どなたか写真を撮るのがお好きな方にカメラマンを頼んでおくと良いかもしれませんね。
お祖父ちゃんやママやパパのご兄弟、ご友人など、気の置ける方にお願いしましょう。
写真館で撮る記念撮影とは違って、スナップ写真で作るフォトブックも素敵です。 スマホも合わせて、たくさん撮っておかれることをお勧めします。
■アスカネット・マイブックで作った七五三フォトブックの例。
マイブック公式サイトのフォトブックテンプレート には、七五三フォトブックの作成例が掲載されていますので、あらかじめどんなシーンで写真を撮っておくのが 良いか?見ておかれると良いですよ。
※テンプレート →子供ジャンルへお進みください。
アングルやシャッターチャンス、撮影小物など、素敵なアイディアをいただいちゃいましょう。
マイブックには、スマホでさくっと作れてしまうMYBOOK LIFE もあります。
・ゲーム機やスマホ・タブレット
10月末~11月15日までの、大安・友引といった日の良い休日は、神社で御祈祷受付が、大変混雑いたします。
神社によっては事前予約を受け付けされているところもありますが、大きな神社さんの場合は、皆さん一緒の「合同祈祷」の形をとっていらっしゃることが多いです。 当日受付を済ませたら、ある程度の人数でまとまっての祈祷になります。
■神社でご祈祷のイメージ
受付を済ませてから実際に祈祷の順番が来るまでに、小一時間くらい待つこともあるようなので、お子さんの「飽き防止対策グッズ」は 大事ですね。
ゲーム・絵本・タブレットで観る動画など。 あまり周りの方の邪魔にならないタイプの「待ち時間を楽しく過ごせるもの」をお持ちいただくと良いと思います。
七五三当日にやっておくと良いこと。
これはとても大事なことです。 レンタルの衣装の場合でも、自前の衣装の場合でも、ぜひやっておかれることをお勧めします!
筥迫のビラかんざしを失くさない、末広(扇子)・懐剣を壊さないための対策です。
・筥迫の簪挿しを、簪挿しごと輪ゴムで留める。
筥迫の簪挿しというのは、これのことです。
お着付けの際に、着付師さんが留めてくださる場合もありますが、やっていただけなかった時のことも考えて、 あらかじめご自分で輪ゴムでしばってしまって良いと思います。
筥迫は、胸元に半分しまってしまいますので、輪ゴムが見えることはないです。 輪ゴム自体が滑り止めの役目もしてくれるので、 筥迫を落としてしまうリスクも軽減されます。
※撮影着物:らかんスタジオ町田店
・お子さんに末広を広げないように言う。
末広は、袴の帯と着物の間に挿す扇子のことです。 写真館の撮影時には手に持ちますが、あとは挿したままで良いと思います。
※撮影着物:らかんスタジオ 町田店
ですが、ときどき手持無沙汰になってしまって、この末広を広げて・閉じて広げて・閉じてと、いじってしまうお子さんがおりまして。
紙製なので、何度も開閉を繰り返してしまいますと、破れて・壊れてしまうんですね。 ですので、あらかじめ「触らない。広げない」と話しておいてください。
落とす心配がある場合には、写真撮影時以外は抜いてしまっても良いと思います。 レンタル店によっては、初めからセットされないところもあるようです。
・お子さんに末広の紐をほどかないように言う。
こちらの末広は、7歳さん用でございます。
やはり、撮影時には手に持つこともありますが、それ以外では帯と帯締めの間に挟んでおきます。
七歳さんの場合には、広げて壊すということはないのですけど、飾り房の紐(飾り結びの部分)をほどいてしまうことがありますので、触らないように言っておきましょう。
ただの蝶々結びとは違いますので、簡単に結びなおすことができません。 解かないのが賢明です。
女児扇子の飾り紐結び方
扇子の紐の結び方・直し方。
・お子さんに懐剣の紐をほどかないように言う。
懐剣というのは、↓これのことです。
帯と袴と共布で作られていて、帯と着物のあいだに挿しておくものです。
懐剣は手に持ったりすることはないのですが、結構邪魔かと思いますし、中に何が入っているのか気になるのでしょうね。 紐をほどいてしまうお子さんが多いです。
もちろん、あくまで飾りの懐剣ですから、刀が入っているはずもなく、中には厚紙が丸めてあるだけなんですけど・・・
懐剣の飾り結びも、解いてしまうと元に戻すのが大変です。 特に、先端の房のそばにある花結びを外してしまうと、そう簡単には結べません。 組みひもなので、ちょっと難しい結び方なのです。
てな訳で「すみません、解いちゃって~」と言われますと、着付師さんは「あぁ~(涙)」とがっくりします。 解かないでお返しいただくと助かります。
七五三の千歳飴。
最後に、七五三の千歳飴のお話です。
撮影小物として持つのであれば、空の袋でいいですが、あいさつ回りに行かれるのであれば、飴もあった方がいいですね。
神社でご祈祷をなさった場合は、お土産にいただけることもありますが、ご近所さんやお友達のところへご挨拶をされるのでしたら、 用意されると良いと思います。
七五三祝いの内祝いには、お赤飯や紅白饅頭といった縁起物に七五三の写真を添えてお返しするのが良いと思いますが、七五三詣での当日に、 お友達や近所の方にお小遣い程度のお祝いをいただいたら、お子さんから千歳飴をお渡しするのが良いようです。
お子さんが食べる用と配る用と。 両方準備されておくとスマートですね。
余談ですが、神社のご祈祷には「御初穂料」が必要です。 料金が決まっている神社も多いので、公式HPなどで調べておいてください。 初穂料は、受付で 現金でお支払いする場合もありますが、通常は封筒かのし袋に入れてお渡しします。 「七五三詣でと初穂料」については、別ページで詳しく書かせていただきますね。