小学校の卒業式の袴の着付け・袴丈の微調整と袴丈を縫い上げる方法。

小学校卒業式で着ける袴。 袴丈が長い・短い時の微調整について。


小学校の卒業式で着ける「ジュニア用の卒業袴」の袴の丈についてです。

卒業袴の袴の丈

購入した袴・レンタルした袴の丈が長い・短いなど、合わない時の対処方法は?

袴の丈(長さ)は、スカートのように簡単に上げたり・出したりできません。 でも、買った(借りた)袴の丈が合わないことで使えないのは困りますよね。

 袴の丈をなんとか調整する場合の方法は以下の3つです。 

  1. ブーツ・草履でなんとかする。
  2. 着付けでなんとかする。
  3. 多少不格好でも縫い上げる。

あまり大きく変えることはできませんケド、少しくらいは見栄え良くなるかもしれませんので試してみてくださいね。

■袴の丈(長さ)の微調整と、袴の丈を縫い上げる方法。

※小学校の卒業袴にブーツか?草履か?は、別ページにも掲載いたします



袴の丈(サイズ)と草履・ブーツの関係

卒業袴の長さ ブーツと草履

女性の行灯袴(スカート式の股がない袴)を着付ける際、ブーツを履く場合には草履を履く場合よりも短めに着付けることが多いです。  ブーツの方が活動的なイメージなので、少し丈を短めに付けることで「颯爽とした雰囲気」になるからです。 編み上げブーツの場合には、ブーツを見せるという意味合いもあるだろうと思います。 

ブーツを合わせる場合の袴の長さの目安は、くるぶしにかかるくらいか・くるぶしよりちょっと短めくらいで、ブーツの履きこみ口が見えないような長さです。  ブーツが長めだからと言って、あまり短くしてしまうとスカートみたいになっちゃいますのでご注意ください。 ブーツと脚の境目は見えないようにします。

草履に合わせて袴を着ける場合には、裾線がくるぶしと同じくらい・もしくはくるぶしが隠れるくらいで、足袋の上の素足が見えない長さにします。

袴の長さが短い時

 袴が短めの場合には、4枚こはぜの足袋ではなくて、5枚こはぜの長めの足袋を履いておくと安心ですね。

袴丈が短い場合は、草履の台がフォーマル用の高い台だと丈が短いのが目立ってしまいますので、少し低めの台の草履の方がおすすめです。  ただしその場合、着物の種類が二尺袖とか小紋とか1つ紋の色無地あたりだったら良いのですけど。 振袖や訪問着といった格の高い着物の場合には、草履だけ普段着用では おかしなことになりますので、着物の格に合わせた草履を優先させてください。

袴の丈が長い場合は、草履の方が見た目がエレガントで素敵に見え、袴の丈が短い場合には、ブーツの方が格好良く仕上がります。  着付けの際の帯位置や帯の作り方でも多少は調節できますが、あらかじめ「ブーツを履きたい・草履を履きたい」と履物が決まっているのでしたら、袴も履物に合わせて サイズ選びをされることをオススメします。

逆にすでに手元に袴があって、その袴の長さにあった履物を選ぶことができる場合には、長めなら草履・短めならブーツを選んでください。

※袴が長めでも、ブーツを履くことは可能です。 下の写真は編み上げブーツではありませんが、編み上げタイプを履いても、編み上げ部分は見えなくなります。

編み上げブーツに袴

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袴の丈(長さ)が短い時は?!

袴の丈が短い時

お気に召した袴の丈が少し短めだった場合には、ブーツを選んでいただいて。 草履を履くなら5枚こはぜの足袋を履いていただく。

その上で、着付けは帯を若干下げ気味に着付けます。 帯を締める前に袴を当てて長さを確認し、袴の上線から帯をどのくらい出すか?で帯の位置を決める感じです。

例えばちょっと大げさですけど、普通に帯・袴を着けた場合と帯も袴も下げて帯巾を目いっぱい出した場合は、こんな感じです。

袴の帯位置と幅の例

袴を着るお嬢さんの体型や袴・着物の質感によっても違ってくるかとは思いますが、帯位置で3センチ・帯巾で3センチ・ブーツで4~6センチは 長さ出しできそうな気がしますので、トータルで10~12センチくらいは出せるかもしれないですね。

それ以上袴が短い場合には、着付けでの対応は難しい気がします。

袴の裾は余分に上げがあったとしても下ろすことができませんので(線が付いて消えない)、着付けでもどうにもならない場合には、別の袴を手配するしかなさそうです。

袴の裾

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袴の丈(長さ)が長い時は?!

袴丈が長い場合

袴の丈が長い場合は、着付けでなんとかするか、多少不格好でも縫い上げてしまうか、どのくらい長いかで対処の方法が変わってきます。  少し長いくらいでしたら、着付けでカバーが手軽です。

長い袴を、胸高に着付けて帯巾を狭くする場合。

■帯の位置を高く締めます。 衿を詰め気味に合わせると、帯も高く締めやすいです。 袴の丈が長い場合イラスト

お子さんの場合は問題ないと思いますが、バストとアンダーバストで高さが違う場合は、なるべく平らになるように補整をして着物を着せてあげてください。  バストのトップとアンダーに差があると、帯を胸高に締めても下に下がってしまいやすいです。 

袴が長い時の帯位置

※上の写真のマネキンのウエストはまだ若干くびれているため、帯を高く締めても帯が下がってきてしまいましたので、イマイチな胸高加減ですみません!

■帯の幅は、狭くします。 最近の流行は1cm~1.5cmくらいだそうですから、今風に着たい方は長い袴を選ぶと良いですね。
 いくら帯巾を狭くするのが流行と言っても、あまりに細くすると見えなくなってしまいそうなので、1cmくらいまでが良いと思います。

卒業袴の帯の幅

※昔は5センチくらい出すのが普通でしたが、今はどんどん帯巾が細くなって、長い袴を腰高に着付けるようになっているようです。 その方が脚長に見えるからでしょうか?
私個人は、2.~2.5センチくらいが好きですが、1~5cmくらいが一般的な帯巾ではないかと思います。 

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長い袴を、前を一折して着付ける場合。

袴を胸高に着ける・帯巾を狭くする……といった着付けでも袴が長い場合には、袴の前の上線(ベルト部分)を外側に一折するという手を使います。

袴の前を折る

袴の前紐(ベルト部分)を折り返すと、どうしても裏が見えてしまいますので。

袴の前紐折り返す

裏が見えるのが 気になる方は、御仕返しの間に芯(厚紙)を入れるとか、後紐のリボンを前紐の上に重ねて、押さえ付ける&隠すというようにします。

袴のリボン

■つい最近、モデルさんの着付けをしている先輩から教えてもらったことですが、今は「リボンは左手側に結んで、前紐の上に重ねる」というのが流行だそうです。

袴のリボンの位置

ワタシが写真館にいた頃から「撮影の時は見栄えするので、リボンは左手側に結ぶ」というのがありましたけど。 基本的には、真ん中か少し右手よりに結ぶものだと習いました。
ですが、現在の流行は、リボンを前紐の上に重ねて高く結び、位置は撮影にかかわらず左手側にむすぶという着付け方だそうです。

カタログやネットのレンタル卒業袴の写真を見てみたら、なるほど、リボン位置が帯のすぐ下・袴の上線ギリギリになっているものが多かったです。

そういえば、振袖の着付けもずいぶん変わった気がしますし。 着物の色柄だけじゃなくて、着付けも時代で変わるものなんですね。 

話がそれてしまいましたが、長い袴を着ける時に前を一折して丈を短くしたら、後側も丈が上がるように気を付けて着付けます。  帯結びで後ろ上がりになるようにボリュームを出して一文字を結ぶのです。 

袴の後帯

  • ・通常(写真左)は、一文字結びを背につけてあまり厚みが出ないように結びます。
  • ・後上がりにしたい場合は、帯結び自体高めになるように結び、一文字の羽を背に立てて厚みを出します。 手先は引き抜かないで、たたんで羽の台にすると羽が下がりにくくなります。

袴の後側は折り返せないため、帯で持ち上げることしかできません。 当然帯がへたると丈も落ちてしまいます。 袴の後丈は、座ったりすると下がりやすいので注意が必要になります。

袴の後

通常は、後紐を背に立てるように帯に乗せますが、袴丈が長い時は背に沿わせるようにして高めに着けると多少下がりにくくなるかもしれません。

袴の後紐

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長い袴を、多少不格好でも縫い上げる場合。

卒業袴(行灯袴)の裾上げは、やってできないことはないのですケド。  ひだがある分縫い上げるのが大変ということと、裾上げをした後に裾が開いてしまって、キレイにひだが出ないという難点があるため、あまりオススメできません。

袴の裾上げ

どうしても裾上げをするのであれば、長い部分は切り落としてしまって、仕上げのプレスはプロに頼む(クリーニング屋さんに出すなど)というのが良いと思います。

袴の布地(素材)は、ポリエステルやウールの場合がほとんどなので、自宅でアイロンをかけてしまうとテカリが出てしまって困ったことになりそうですし、 普通のアイロンではひだもキレイにでないだろうと思います。

ですので、袴の丈を裾を切り落とさずに縫い上げる時は、上部の方で上げを取ります。

■袴 後側の縫い上げ方

袴の縫い上げ方後

※上げ代が上線から出てしまう時は、下におろすか、隠れる範囲で上げてください。

■袴 前側の縫い上げ方

袴の縫い上げ方

袴を上部で縫い上げる方法は、子どもたちの剣道教室で習いました。 剣道で使う袴は「馬乗り袴」といって股があるタイプなので、スカート式の行灯袴とはちょっと形が違いますが、要領としては同じです。

ただ、剣道で袴を着ける場合は後から縫い上げた部分を下ろしても、袴の上から「垂れ」という防具をつけるので、畳んだ部分の線は隠れてしまうのですけど。

剣道の垂れ

女性の卒業袴の場合は、元に戻すと線が出てしまいます。
 前はリボンで隠したとしても、後は隠しようがありません。

袴のリボン

袴を縫い上げて寸法直しすると、ひだがキレイに出なかったり上部がゴロゴロと厚くなったりしますので、あまりオススメはできません。
 一折しても長い場合等「どうしても!」という時には試してみていただいても良いかと思いますが、時間的な余裕があるのであれば、サイズの合った袴を購入してしまう方が早いと思います。

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