振袖の着付けに着て行く下着。成人式の防寒対策・肌シャツ編|お祝いの着物

振袖を着付けしてもらう際に着て行く肌着・振袖の防寒対策肌着について

振袖のお支度(着付け)をしてもらう際に、下着による防寒対策はどうするか?についてです。 

地域によるかもしれませんが、1月中旬に行われる成人式は、寒い日が多いです。 雨や雪が降ることもあります。 早朝から着付け(お支度)に出かけられる方も多いと思うので、防寒対策はしっかりとしておきたいところですね。

振袖を着る際の下着による防寒対策「肌シャツ編」です。 肌襦袢の下に着るヒートテック等の肌シャツについて書きます。


 

振袖にヒートテック(肌シャツ)を着ても良いか?

成人式の振袖の下に「ヒートテック等の肌シャツは着ても良いか?」というお話です。

振袖にヒートテック

  「ヒートテック」とは、ユニクロ・東レ開発の保温性下着のことです。 昔はそうしたあったか肌着のことを「ババシャツ」なんて呼びましたけど、今は死語になっているようなので、ここでは「ヒートテック・あったか肌着⇒肌着」と書かせていただきますね。 もちろん、他ブランドの保温下着でも構いませんので、念のため。

肌着を「振袖の下に着ても良いか?」と聞かれたら、見えなければ良いと答えます。 以下で詳しく♪

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襟ぐりの大きく開いた肌着を着ましょう

時々、衿の詰まった肌着で着付けにいらして「肌着は脱がずに着ていても良いですか?」と聞かれることがあるのですが、衣紋抜きから肌着が見える場合は、NOと言わざるをえません。

肌着が衣紋から見える
肌着が衣紋から見える例

背の高いお嬢様は、一見大丈夫そうに見えるのですが、座った時など上からのぞくと結構見えます。 せっかくキレイに衣紋を抜いて着物を着ても、肌着が見えていたら台無しですから、 寒いでしょうけど、着付師としては「脱いでください」と言わせていただくことになります。

肌着の前と後ろを逆にして「後前」で着ていただくということも無くはないですが、前の衿合わせから肌着が見えたらそれこそ「変」ですし、そもそも 着心地が悪いと思いますから、そんなことはしたくはないし。

お嬢様の合意の元、肌着の衿を切って広げるということをした経験もありますが、勿体ないし・時間も無駄になりますから、最初から前後とも大きく開いたタイプの 肌シャツを着るようにしてください。

じゃあ、どのくらい開いていれば良いかというと、このくらい。 動くと上がってくるというリスクも考え、できるだけがっつり深く開いた衿の肌着を選んでください。 前・後・肩側と全部開いているのが理想です。

衿ぐり開いた保温肌シャツ

振袖の衣紋抜きは、通常「握りこぶし一個分」と言われていますが、髪型や髪飾りによってはもう少し開けることもあるので、余裕でこぶしが入るくらい抜いたところを想定してみてくださいね。

衣紋の抜き加減振袖

上の肌着くらい衿が開いていれば、衣紋を抜いても見えないと思いますので。

振袖に肌着の例

肌着のカラーについては後述しますが、とりあえず、見えなければ何色でも構いません。

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脇汗対策の肌着はオススメ。重ね着可。

保温下着とはちょっと違いますが、ワタシのおすすめは「脇汗対策の肌着」です。 

脇汗肌着

寒い時期でも、着物を着ていると案外汗をかくんですよね。 

ご存知でした? 着物のお手入れ「丸洗い」は、ドライクリーニングのことなので、汗がしみても落ちません。 丸洗い前に「汗抜き」という工程が必要になります。(通常は、前処理として行ってもらえる はずです。)

もしも汗抜きがされていなかったり、汗をかいたことに気づかずに振袖を仕舞ってしまったとしたら、時間の経過とともに「汗ジミ=黄変」となってしまう可能性があるのです。 ですので、 できるだけ、長襦袢や着物に汗がつくリスクは減らした方が良いだろうと思う訳です。

そこで「脇汗用の肌着」ですよ! 一番汗ジミのリスクの高い「脇の下」に、特殊な加工がされているので他の肌着よりも安心感があります。

脇汗用の肌着

タンクトップや半袖タイプなら、ヒートテックのINに重ね着してもOKです。 
※ただし、衿が開いていて衣紋から見えないことが条件です!

タンクトップの脇汗肌着

■ワタシが使っているのは、ベルメゾンネットとセシールの脇汗対応肌着です。

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肌着の袖丈は7分袖で

防寒対策として着る肌着は、7分袖がおすすめです。 長袖だと袖口から見えちゃいますので、袖口を折らないといけないためです。

袖が見える

長袖の肌着を折って着た場合でも、腕を上げた際には袖口から見える可能性が高いので、はじめからヒジより少し長いくらいの袖丈の肌着を選ぶことをオススメします。

袖口から肌着の例

半袖やノースリーブでも構いませんが、袖は長い方が暖かいです。

防寒でヒートテック等の保温肌着を着る場合は、素肌に着て(和ブラをする場合は、和ブラの上)、その上に「肌襦袢」を着てください。 補整をする場合には、肌襦袢の上にするのが一般的です。

肌襦袢と和装ブラ

※レース袖の肌襦袢(上画像)は、夏用との声もありますが、お手持ちの肌襦袢をお使いになって良いと思います。


 

肌着は、ヘアをセットする前に着ておくこと。

保温性の肌着は、かぶりタイプ(ボタン無し)がほとんどなので、家を出る前にあらかじめ着ておいてください。 和装ブラを着ける際は、肌着の下につけておきます。

ヘアをセットしてしまった後は、かぶりタイプの洋服は脱ぐことができなくなります。 もちろん、頭からかぶって着ることもできません。 足から脱ぎ着できる服はOKですが、タートルセーターや前の開かないパーカーなどは着ないで、 前開きの服を着て行くようにしてください。

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振袖のINに着る肌着。NGな肌着とは?

振袖の下着として着る防寒用の肌着について、使わない方が良いものについてまとめます。

NGな肌着

  • 襟ぐりが狭い
     ⇒着物の衿開き・衣紋抜きから見えてしまう。
  • 長袖タイプ
     ⇒折れば可だけど、チラ見えした時に恰好良くない。
  • やたらと分厚い肌着
     ⇒キルティングなど、太って見える可能性あり。
  • ワイヤー付きブラの一体型
     ⇒着物に寄せて上げるブラは不向き。
  • 矯正下着のような締め付けるタイプ。
     ⇒苦しいかも。
  • 金具や凹凸のある飾りのあるもの。
     ⇒着付けにひびく。着物を傷める可能性も。

肌着の色は問いませんが、袖が長めの場合は見えた時に違和感のないものが好ましいです。 袖口にレースが施されたようなエレガントなものや、 白やピンクベージュがオススメです。

振袖の着付けが完成したら、肌着を脱ぐことはできません。あまり着こみすぎてしまわないようにご注意ください。

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