お宮参りの後のお礼回り(挨拶回り)について
お宮参りの後、近くの親戚や近所の方へご挨拶に回ることを「お礼回り」と言います。
お世話になった方や出産を祝ってくれた方のところへ行くとされていますが、お宮参りの帰りに寄るものなので、どうしても赤ちゃんの顔見せをしたい方だけにとどめておきましょう。 近しい方なら、その後の食事会にお招きすると良いですね。
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お宮参りのお礼回りとは?
お宮参りの帰り道、お世話になった方・出産を祝ってくださった方のところへご挨拶に立ち寄ることを、「お礼回り」と言います。
「お礼参り」ではないですよ。 お礼回り=赤ちゃんの顔見せのためのご挨拶回りです。
お宮参りの後で赤ちゃんも皆も疲れていますから、無理に行く必要はありませんが、赤ちゃんとのご対面を心待ちにしてくださっている方がいらっしゃるなら、顔見せ程度でも伺うと良いですね。
伺うとしたら、昔からお付き合いのあるご近所の方や親しい近場の親戚のお宅にですが、最近は、お礼回りをする方が少なくなっているようです。 お礼回りを受ける方のご都合もありますから、伺う場合は事前にきちんとお伝えしましょう。
夫婦と赤ちゃんだけでお宮参りを済ませたのなら、お互いの実家への挨拶もお礼回りと言って良いかもしれませんね。
お宮参りの後、写真館で記念撮影をすることもありますが、できれば写真館へは宮詣の前に行くことをお勧めします。 理由は別途記載します。
お礼回りに持って行く内祝い
お礼回りに伺う際には、内祝いを持参します。 出産祝いをいただいている場合には、このタイミングでお返しをしても良いですね。
一般的には、お赤飯や紅白饅頭、鳥の子餅(鶴の子餅)、千歳飴などが使われるようです。 お返しの内祝いギフトを贈る場合には、赤飯(または前述したような祝い菓子)を添えます。
■鳥の子餅(モチ)、鶴の子餅(すあま)と呼び分ける地域もあります。
鳥の子餅
地域で内祝の品が決まっていないようなら、お名入れギフトが最近では人気のようです。
お礼回りを受ける場合には?
お宮参りのお礼回りを受ける場合は、赤ちゃんの「祝い着」の付け紐に『デンデン太鼓』や『張り子の犬』などのおもちゃをぶら下げてあげるという風習があります。
写真館で「お宮参り記念の撮影」をする際には、掛け着の横にこうした「小道具」を並べて撮ることがありますが。
最近では、実際に犬張り子をプレゼントする方はあまりいらっしゃらないようなので、こうした祝玩具の代わりに、ご祝儀袋にお金を入れて渡します。 おひねり程度ということなので、金額は1000円、3000円程度で良いようです。
まだ出産祝いを贈っていない場合には、現金であれば5000円~1万円程度が相場でしょうか? 品物をお渡しするなら、ご祝儀はいらないかな? 初着に飾る風習にならいたいとお考えなら、前述のおひねり程度で良いかと思います。
もちろん、立場や関係性によっても変わりますので、あくまで目安の金額とお考えになってください。
関西(一部地域)の風習「紐銭」について
関西の一部の地域では、お宮参りの際に「紐銭(ひもせん)」と言って、祝い着(掛け着)の紐にご祝儀袋を吊るす風習があるのだそうです。
※お宮参り・フリー画像より
この場合は、お宮参りの後ではなく、事前に頂いたものを「初宮参りの前」にぶら下げることになりますね。 落としてしまうと大変なので、その場合は 中身を抜いてのし袋のみ飾るそうです。
ご祝儀のお返しは?!
犬張り子代わりのおひねりでしたら、お小遣い程度という金額でもあるため、お返しをする必要はないそうです。 出産祝いとしていただいた場合には、1/3~半額程度の内祝の品をお返ししましょう。
紐銭としていただいたいた場合にも、1000円程度ならそのままにして良いそうですが、3000円5000円といった金額をいただいた場合に、何かお返しをしたいと お考えになるのでしたら、やはり1/3程度の金額を目安に内祝の品を贈りましょう。
地方別・初宮参りと初誕生日祝いの風習【シャディ】
出産祝いや内祝いに詳しい「シャディ」さんのお祝いマナーのページには、地域別の初宮参りと初誕生日祝いの風習が紹介されています。 お宮参りのマナーと併せて、ぜひご覧になってみてください。