お正月に着る着物と晴れ着

【お正月のきもの】華やかな晴着を着る。改まった感を意識したよそ行き着物を着る。

お正月に着る着物「晴着」についてです。礼装を意識した晴れ着と、とよそゆき感覚の気軽な晴着。

晴れ着(晴着)とは

お正月や成人式で振袖を着ている女性を「晴着姿の娘さん」と表現したりしますけど。 そもそも「晴れ着」とはどんな衣装を言うのでしょうか?

晴れ着とは

調べてみると『表だった場、晴れの日に着る衣装(衣服)』が、晴れ着だそうです。

そういえば、近所にある貸衣装屋さんのお名前は「晴れ着の丸昌」さんです。 どんな衣裳が扱われているかと言うと、振袖・留袖・卒業袴・紋付袴・掛け着・七五三祝い着・披露宴列席向けの 色留袖・訪問着や卒入学式に付きそうママ向けの付下げや色無地など。喪服や色喪服もあったと思います。

晴れ着の丸昌1
晴れ着の丸昌2

※2019.12 晴れ着の丸昌さん:貸衣装大処分会にて許可をいただき撮影しています。

まさに、人生における「ハレの日」に着る衣装ですね。

■晴れ着については、備忘録ページもご覧ください。

晴れ着とは?備忘録

晴れ着とは|お祝いの着物備忘録

着物>晴れ着・晴着(はれぎ)
礼装・正装、式服・盛装など、晴れの日や晴れ舞台で着るきもの。

晴れ着は、お正月や節分などの年中行事や儀礼的な場でも着られます。

昔は、節目・折り目の日を「晴れの日」と呼んだそうです。 神仏や自然に感謝して幸せを祈る日に着る衣装。 普段着とは一線を画して、 身支度を整える。 これが晴れ着のルーツであると思います。

↑ PAGE TOP

お正月の春着(はるぎ)と晴着(はれぎ)

春着(はるぎ)は、お正月に着る晴れ着のことで、主に女性や子どもの着物をさすことが多いようです。今でも俳句の季語として使われています。

昔は旧暦を使用していたことから、1年の始まりであるお正月が「春を迎える」日であったので、お正月のために新調した着物を「春着」と呼んだのですね。  春着が晴れ着の語源であるという説もあるようです。

お正月を祝う言葉に「迎春・新春」などがありますが、このことからも旧暦のお正月が「春」であったことが伺い知れます。

新春の意味

春を迎えると同時に、お正月はその年の年神様をお迎えして、旧年に感謝し・今年の豊作や無事を祈る日でもありました。 正月に衣服を新調したのは、 神様をお迎えするのにふさわしい、汚れのない清々しい着物を着るためです。

昔は年神様に敬意を標して、1月15日までは紋付を着るという風習があったそうですから、びっくりです。 とても厳かで粛々としたお正月だったのでしょうね。

現代では、礼装で元旦の朝を迎えるというお宅は、ほとんど無いと思いますけど。 古典芸能に携わるような格式のあるお家では、一家そろって礼装でおせちをいただくという話を伺った ことがあります。

お正月の着物と調べてみると、「おめでたい年の始めに行う初詣やお年始まわりは、威厳にかなった改まった装いが相応しい」と書かれている着物の本は多いです。  いずれも昭和の頃の本なので、令和の時代にはそぐわないかもしれないですが、【感謝し・敬い・寿ぐ心を、着るもので表わす】という日本の文化は、大事にしたいものだと思います。

↑ PAGE TOP

"礼装を意識した晴れ着

礼装を意識した晴れ着とは、振袖・色留袖・訪問着・紋付色無地などの、礼装もしくは準礼装の着物になるかと思います。

振袖と訪問着のイメージ

■2016.10 キモノサローネ展示より

色無地1つ紋と色留袖

■手持ちの着物

初詣や新年会などのお出かけに、若い女性の振袖姿は良いですね。華やかでお正月らしくて目を惹きます。

一方、ミセスがお正月に格式高い色留袖や訪問着を着る機会というのは、なかなか無いような気もしますけど。 晴れ着の理屈で言えば「着ていけない」ということはないかと。

ただ、こうした礼装・正装・盛装カテゴリーの着物を着る時には、同行者や訪問先の方々の装いとバランスが取れるかどうか?を意識しないといけないですね。

ご主人が軽めのジャケットなのに、奥様が色留袖を着るというのは妙な感じ。 お友達がニット+ダウンコートなのに、自分だけ振袖ではなんだか浮いてしまいそうです。  恩師に新年のご挨拶に行ったとして、先様が普段着でいらっしゃるのに、こちらだけ仰々しい訪問着を着ているのでは、なんだか申し訳ない気持ちになってしまうかも。

行先や周りの皆様のお召し物とのつり合いが良いのであれば、お正月に晴れやかな着物姿は、とても素敵と思います。

婦人画報さんのHPに「年末年始のコーディネート例(8種)」や、初詣の着物、年末年始のパーティーの着物が紹介されておりました。  素敵なきものコーディネートがたくさんあるので、リンクを貼っておきますね。

■婦人画報さん公式サイトで「お正月のきものコーディネート例」を見てみる。

『美しいキモノ』2020年冬号掲載の着物のようです。

↑ PAGE TOP

気軽に。よそゆき感で着る晴れ着

「気軽なよそゆき感で着る晴れ着」は、礼装を意識した晴れ着よりは、少し軽めのイメージでしょうか。 例えば、 小紋・紬・控えめ柄の付下げや、江戸小紋など。

きちんと感や改まった感はあるけれど、スーツの男性やワンピース姿のお友達と並んでも違和感のないような着物コーデが良いと思います。

本ページ冒頭の写真は、お友達と鎌倉へ初詣に行った際の着物です。 光沢のある御召の着物に、松を刺繍したゴールド色の名古屋帯を締めました。  お友達が大島紬に塩瀬の帯の装いということでしたので、「二人並んでちぐはぐにならないように&お正月のあらたまった雰囲気も出したいな」と考えて決めたコーディネートなのですが、 意図したとおりに見えるかな? お友達の着物は以下のボタンから姉妹サイトでどうぞ。

お正月や1月の少し遊び心のあるモチーフを取り入れたコーディネートも、「よそゆき晴れ着」であれば可能であるかと思います♪

お正月に着る「今どき晴れ着」の例

過去に「きものサローネ」さんで撮影させていただいた着物コーディネートの展示品から、「お正月に!」と書かれたものをピックアップしてみました。

注意画像をクリックすると全身コーデを大きく見れます。もう一度クリックで元に戻ります。

  • 気軽な着物~松の内【まめ咲】
    気軽な着物~松の内

    テーマはお正月。お正月の厳かかつ晴れやかな雰囲気をイメージして、シンプルな黒の着物に鶴柄の帯と赤をポイントとして、半衿や小物を合わせました。 着物はシルクウールでお手入れが楽です。初詣やお食事会など、ちょっとしたお出かけにいかがでしょうか?
    2016年きものサローネ展示より。

  • 今あらためて真綿のぬくもりを【百花】
    結城紬コーディネート

    テーマはお正月に着たい結城紬コーディネート。オシャレの定義は人それぞれで、センスがイイとかシャレてるって、結局何が基準かわからない。だったら着物の定義って何? ふと立ち止まった時に見えたのは結城紬。ああ、そうだ。着物って人のぬくもりでできてるんだ。 今あらためて、真綿の結城紬が愛しく思える、大人の冬休み。
    2016年きものサローネ展示より。

  • 洒落水引づくし
    洒落水引づくし

    洒落水引(水引柄小紋)
    2016年きものサローネ展示より

  • 有松絞り・マイファースト着物【たかはしきもの工房】
    たかはしきもの工房(有松絞り・マイファースト着物)

    20代ではじめて買った有松絞りの「日常で着られる着物」です。お正月・落語・食事会と何度となく、長く着続けた着物を、50代の着こなしでコーディネートしてみました。
    2017年きものサローネ展示より

  • ハレの日コーデ♪たとえば龍と【染めもの中野&アトリエみつき】
    ハレの日コーデ♪たとえば龍と【染めもの中野&アトリエみつき】

    おとぼけ龍と宝尽くし、とんぼ玉も加えて縁起物つながりです。手描き友禅の着物は、普段も着やすくと考えポイント柄に。衽と肩にもワンポイント。さらに八掛にも。たとえばお正月やウレシイ日・ 集まりの日などに♪
    2017年きものサローネ展示より

  • MADE IN TANGO【株式会社ワタマサ】
    丹後御召。羽織と着物の組み合わせ【ワタマサ】

    ※クリックで案内パネルが大きく表示されます。 丹後お召しは、フォーマルに最適とのこと。 こちらのコーデは着流しなので礼装にはならないと思いますが、初詣やちょっとしたお出かけに良いのではと思います♪
    2017年きものサローネ展示より

「#お正月」タグのブログを姉妹サイトで

ワタシは着物コーデが上手ではありませんので、お役に立つかどうかわかりませんが、着物ブログ「キモノ-着るなら」で、 お正月に着た着物や帯、和服でお出かけしたスポットなどをご紹介しています。 ぜひ、こちらもご覧いただけると嬉しいです。

キモノ-着るならのお正月記事一覧

「キモノ-着るなら」ブログのお正月記事一覧

姉妹サイト「キモノ-着るなら.com 」に掲載している「#お正月」タグのついた記事一覧ページに飛びますです。

↑ PAGE TOP

お正月の着物TOPへ戻る


 

スポンサーリンク


 

<<その他TOPへ戻る

↑ PAGE TOP