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七五三7歳の着付けに必要なもの。伊達衿(重ね衿)
7歳女児の七五三。お祝いの晴れ着に使う伊達衿(だてえり)についてです。
・7歳祝い着の伊達衿(だてえり)とは
伊達衿とは、重ね衿(かさね衿)とも言って、着物と半衿の間に挟む「衿」のことです。
本来は着物を2枚重ねにして着ていたことの名残で、礼装用の着方である『襲(かさね)着』を表現しています。 2枚重ねて着ているように見えることから、伊達衿・重ね衿と呼ばれています。
伊達衿を付けることで、着物の格を上げ・衿元を華やかに見せます。 七五三晴れ着の場合、必ずしも付けないといけないものではないと思いますが、 市販品(プレタ)の祝い着には、最初から衿元に縫い付けられていることが多いです。
■3歳・7歳の伊達衿の例
■男児の祝い着に伊達衿は使わないことが多いですが、伊達衿付きでコーディネートされているセットもあります。
市販の伊達衿を購入する場合には、七五三用の伊達衿を選んでください。 大人用では大きすぎて使えません。 ハギレから手作りされても良いと思います。
■子ども用と大人用の伊達衿(重ね衿)のサイズ感
・七五三・伊達衿(だてえり)の色合わせ
伊達衿の色は、特に決まりはありませんので、帯や小物に合わせてお好みで選んでください。 伊達衿を変えると見た目の印象も変わりますので、 付け替えても良いと思います。
2色使いやリバーシブルなど、別売りの市販品もたくさんあるので、お好きなカラー(タイプ)を選んでください。
◆写真は、レース付伊達衿(リバーシブル)の例です。
姫系コーデの晴れ着が流行った時期がありました。 当時、レース付はとても人気でした♪
・伊達衿の手入れと付け方
リサイクルや長期保管されていた晴れ着の場合、伊達衿の一部がヤケで色褪せしていることがあります。
■色褪せした伊達衿の例
部分的な色褪せであれば、褪せたところが着物の中に入るように調節すれば、まだまだ使用は可能です。
朱赤の伊達衿を解いて、付け直しをしてみたので、その様子をご紹介いたします。
1:伊達衿を解く
2:色褪せ部分が出ないよう、たたみ直す
3:伊達衿を縫い直す
4:着物にとじつける
※注意点
・伊達衿の縫いつけ方
大人の着物の場合、伊達衿は「衿肩あき~衿肩あき(えもんのところ)」につけますが。
子どもの場合は伊達衿の長さ分、全部縫い付けてしまった方が、動かなくて良いと思います。
・後衿で伊達衿は出さない
その際、後衿(えもん部分)は、衿から伊達衿が見えないように、5mmくらいひかえてつけます。
・衿肩あき~衿肩あきは、下部で縫う
着物と長襦袢のくりこしが違う場合など、着付の際に注意して衿を合わせないと、写真のような隙間ができます。 その際、 伊達衿の綴じ糸が見えるのは恰好が悪いので、衣紋部分はなるべく下の方で伊達衿を綴じ付けるようにしてください。
着物に比翼(ひよく)がある場合
最近はあまり見かけませんが、着物に比翼が付いていることがあります。
比翼(ひよく)は、留袖や色留袖といった礼装用の着物についていにる「二枚襲」の名残です。 普通は白い比翼を付けますが、 七五三や振袖といった晴れ着の比翼には、色付きや柄入りもあるようです。
比翼衿が付いている場合には、伊達衿は付けません。 (比翼衿が伊達衿です。)
伊達衿同様5mmくらい出るようにして、衿合わせをしてください。
七歳女の子。七五三の着付で必要なもの。
七五三7歳用の晴れ着着付けに必要なもの:着物(伊達衿)・長襦袢(半衿付き)・帯(平帯または作り帯)・帯揚げ・帯締め・しごき・帯板・帯枕 ・腰ひも(5本)・伊達締め2本・肌襦袢と裾除け(肌着やスリップ)・タオル・足袋・草履・バッグ・筥迫(ビラカン)・末広・三重紐(平帯の場合)・髪飾り