5歳七五三羽織袴セットの着物の着方。(肩揚げ・腰揚げ済みで付紐なし)
七五三5歳用の羽織袴セットの着付け方です。 腰上げ・肩上げ済みで、つけ紐ナシの時の着方です。 つけ紐(腰ひも・胸紐)の代りに、子ども用のコーリンベルトを使っています。
腰上げをしない場合は、腰ひもでおはしょりを取りますので、別途ご紹介いたします。 肩上げは必須です。
【5歳祝着の着付け方・腰揚げ済み】を動画で
七五三5歳の男の子で「腰揚げ済みの着物」を着せる時の「着付けの仕方」です。
まずは動画で! (ショート動画です。詳しくは静止画で)
1:長襦袢の着せ方(付紐なし・コーリンベルトで)
まずは長襦袢。ぶっちゃけ、衿を合わせてアンダーバストの位置で留めるだけ。
身八つ口(袖付け下の穴のこと)に、ゴムが通しやすい位置で留めるのがポイントです。
衿合わせが崩れる心配があるときは、コーリンベルトの上に伊達締めを締めますが、このまま長着(着物)を着せちゃってもOKです。
コーリンベルトが無いときは、つけ紐も付けておくことをおすすめします。
2:長着の着せ方
長襦袢を着せたら、長着(着物)を着せます。襦袢の袖を引き出して、着物の袖と袂を合わせてくださいね。
ポイントは、コーリンベルトや胸紐(伊達締め)を締める前に、袴の丈を確認しておくことです。
袴下帯から、コーリンベルトのクリップや紐が見えない位置にしてください〜
紐類は少ない方が良いので、今回はコーリンベルトだけで帯へ進みます。
3:袴下帯の結び方
袴下帯の結び方は、いろいろあるけど、一文字に羽を作って手先で二回巻くのが簡単だと思います。
羽は二つ折りに畳んだままとか、一山取って両端上げるとか。 やりやすい方法で良いです。
帯の向きも諸説ありますが、私は「輪を上にして、帯の縫い目を下に向ける(男の子の場合)」と習いました。
ポイントは、帯を一結びしたら結び目を立てること。 垂れを根元で左に倒すこと。 こうすると、帯がゆるみにくいです。
羽がボリューミーだと、袴の裾が上がります。
多少後ろ上がりの方がカッコイイですが、あんまりにも帯が出っ張ると後上がりになりすぎるので、意識して平(たいら)気味に羽を作ってくださいね🎵
4:袴の着け方
袴の前紐の掛け方もいろいろあるけど、一文字の羽にクロスがけするのが良いと思います。
できれば一回ぎゅっと結んでからをおすすめしますが、動画のように紐が短くて足りない時は、結ばなくても良いです。
クロスした紐は前に回して、お子様の右脇で締めます。左側でやる方法もあるようですが、私は右で習いました。
上前側の紐が上になるようにしてバッテンに腰脇で留めて、下になった紐を折り上げて後ろに回してください。
帯の下でしっかりと結びます。蝶結びや片蝶結びが良いですが、短い時はカタ結びでも可。
後ろ袴のヘラを背中と帯の間に挟んで、背板を乗せます。
後ろ紐を前に回して、真ん中で十文字にもします。十文字の結び方は、次の動画で!
ポイントは、帯が2センチくらい見える位置で袴を着けること。
この時、袴の丈が短い・もしくは長い時は、帯位置から修正しないといけません。
足袋と袴の裾の間に、素肌が見えない長さが理想的です。
また、袴が落ちてこないように、しっかり締めることも大事だと思います。
羽がボリューミーだと、袴の裾が上がります。
多少後ろ上がりの方がカッコイイですが、後袴の裾から素足が見えないことを確認してください。
5:十文字の結び方
袴(はかま)の十文字結び編!
フォーマルな袴の紐の結び方です。
十文字結びのやり方もいろいろありますが、一番オーソドックスな結び方をご紹介しております。
十文字の縦の紐は、長い分を内側に折って始末しますが、お子様の場合は、できれば巻き切りにした方が崩れないのでおすすめです。
詳しくは番外編でご紹介しますね。
ポイントは、縦よりも横の方が少し長くなるように十文字を作ること。
袴の中心に十文字がくること。
崩れないように、きっちり巻くこと。
この後、羽織を着て、懐剣と末広を刺します。
6:十文字結び補足と羽織紐・懐剣・末広についてと仕上げ
十文字結び補足と羽織紐・懐剣・末広の仕上げ編です!
これで完成になります。
白扇は開かずに使います。お子さまは開閉したがりますが、壊れやすいので要注意です。 写真館などで撮影の際は手に持ちますが、お宮参りの際はさしっぱなしで構いません。
羽織紐や懐剣の紐は、解いてしまうと面倒なので、解かないようにしてくださいね。
別途、腰揚げなしの場合の着付けもご紹介したいと思います。
着付け後に確認するポイント
⑥の動画でもお話していますが、着付けが完了しましたら、次のポイントをチェックしてくださいね。
■長襦袢の袖口からきちんと手が出ているか?
■袂から襦袢の袖が出てしまう時は?
■袴丈が、長すぎたり短すぎたりしていないか?
■中心がずれていないか?
■帯は2㎝弱出ているか?
5歳男児の着付けは、身長と袴の丈が合っていない場合が難しいです。
帯の位置や帯幅の出し方で調節しますが、それでも対応しきれないことも多々あります。
袴のサイズ(長さ)は「紐下」として記載されています。 購入やレンタルをする場合には、おへその上(大人の指2本上あたり)からくるぶしまでを測って、参考となさってみてください。
すでにお手持ちの袴の丈の調整については、別途ご紹介いたします。