【七五三・3歳】被布セットを着つける時の補整(男児&女児共通)|お祝いの着物

3歳七五三の被布セットを着つける時の補整。

七五三・3歳用の被布セットを着せる時は、お腹にタオルを巻きます。
つけ紐(腰ひも・胸紐)が身体に食い込む・きつく締めすぎるのを防いだり、背中の凹みを無くして着付けをしやすくするためです。

薄めの浴用タオルを2~3本使いますが、お子さんの体型によって、タオル+手ぬぐいやタオル+ミニタオルなどに適宜変えて微調整をしてください。

七五三3歳お腹タオルの巻き方

※少し伸縮性のあるタオルの端に、さらしガーゼを縫い付けて使うと、簡単にキレイにお腹にタオルを巻くことができます。

【お腹タオルの巻き方】を動画で

七五三3歳さんで「被布セット」を着せる時の「お腹のタオル」の巻き方です。
まずは動画で! (字幕をONにしてご覧ください。)

お子さんは、お腹が出ていて、背中が反っていることが多いので、背中の反っているところをタオルで埋めて、 前につけ紐や腰ひも(むな紐)を締めた時に、苦しくないようにタオルを巻きます。
着付がしやすくなるというメリットもありますので、ぜひタオルを巻いて着付けしてあげてください。

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お腹タオルの巻き方・静止画バージョン

「動画は苦手」とおっしゃる方向けに、静止画も掲載いたします。
※トルソーに肌着を着せていませんが、着ているものとしてご覧ください。

三歳児・お腹タオルの巻き方

1:肌着を着る。

肌着3歳

・素肌に直にタオルを巻くよりは、半袖・七分袖などの肌着の上に巻いた方が良いです。(すべり防止)
肌襦袢があれば肌襦袢でも。 タンクトップやキャミソールの類よりは、袖があった方が良いです。 「汗じみ防止」になります。

寒い時期は、肌着→タオル→肌襦袢→長襦袢と重ねて着るのもおすすめです。

2:お腹にタオルを巻く。

お腹にタオルで補整

薄手の浴用タオルを、縦半分に折って使います。
タオルの巻き方は、お子さんの体型や使うタオルの長さにもよりますが。 タオルの中心近くを前に当てて、左右(もしくは右左)と巻くと良いです。

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3:背中でタオルを畳む。

towelを畳んで背中の補整

タオルの端を蛇腹にたたんで、背中の凹みを無くします。

この時、タオルは紐でおさえてもよいですが。 その場合は、なるべくゴロつかないものを使ってください。
振袖着付けに使う「巻きガーゼ」があれば、お子様用に短く切って使うのがおすすめです。(胴を1周半~2周するくらいの長さ)

手拭い補整

動画後半で、厚みの微調整に手ぬぐいを使っていますが、タオル→手ぬぐいと巻いて、手ぬぐいの端を挟み込んでもOKです。

4:お腹にさらしガーゼ付きタオルを巻く。

さらしガーゼ付きタオル

本動画では、少し伸縮性のあるタオルにさらしガーゼを縫い付けたものを使っています。(作り方は後述します。)
さらしガーゼの端は、タオルに挟み込むだけで大丈夫です。 上に長襦袢や着物を着ますので、解けることはありません。

タオルを巻く位置は、つけ紐・腰ひも(胸紐)を結ぶ位置になります。 お子さんの場合は、少し高めを意識して巻いてください。

細い(痩せている)お子さんの場合、タオルや手ぬぐいを足して、厚さを調節してください。 
胸板が薄い場合は、よりタオルの位置を高めにすると、タオルで衿元が安定します。

towelの位置

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動画で使っている「さらしガーゼ付きのタオル」作り方。

「作り方」というほどのものでもありませんが、サイズの参考にどうぞ。

お腹タオルのサイズ
  • ・マシュマロタオルは伸縮性がありますが吸水性はありませんので、上に重ねる用で使う。
  • ・タオルもさらしもサイズは、お子さんに合わせて使いやすい長さで可。
  • ・サラシもタオルも裁ち切りで使用しています。 気になる方は、端ミシンをかけてください。
  • ・サラシは、手縫いの2度縫いで縫いとめています。 もちろんミシンでも可。

3歳晴れ着で被布を着る場合の補整は、胸高にお腹タオルを巻くだけで大丈夫です。

補整(タオル)を入れずに着物を着るよりは、お腹に1~2枚タオルを入れるだけでも、だいぶ違うと思います。
少しでも楽に・キレイに着てもらえるように、お腹タオルはぜひ入れてあげてください。

お腹の補整

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お腹タオルの補整の仕方・いろいろ

着付けの現場で良く使う「お腹タオルの巻き方」をいくつかご紹介します。

1:浴用タオルを2枚。ずらして重ねて巻く方法

towel2枚
タオル2枚巻く

浴用タオルを縦長に二つ折りして、少しずらして2枚重ねた状態で巻きます。 背中にタオルの余りを畳んで、凹みを埋めます。

1-2:タオルを紐で留める場合。結び目は背中側に。

タオル紐の結び目

補整タオルを紐で押さえる場合は、結び目を背中側に持って行きます。 お腹が出ている場合には、特に背中で結ぶようにしてください。

2:浴用タオル2枚。1枚は背中に入れて、1枚はお腹に巻く方法

タオル補整お腹と背中

浴用タオルを縦2つに折って1枚。 もう1枚は半分に折ってから、3つ折りにします。 画像のように長タオルの真ん中にセットして、背中に当てて前にタオル端を回します。
背中のタオルは、内側に折り込んで長さを調節してください。

2-2:浴用タオル2枚。胸側の補整

タオルで胸の補整

デコルテ(鎖骨まわり)が薄い(凹んでいる)場合には、長タオルの中心を後ろに合わせて、タオルの端を肩先まで引き上げるようにして補整します。
肌襦袢・長襦袢を、タオル端がずれないように上に着せて固定させます。

デコルテにタオル端を使う場合は、2番の例のように「あらかじめたたんだタオル」を背中に入れてください。

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3歳用胸当ての作り方

3歳女児で、被布を使わずに、7歳のように帯やシゴキを使った着付けをする場合には、胸当て+タオルで補整すると良いです。

被布コートを着る場合には、多少胸元がパカパカしてても見えませんが、帯付きで着る場合には「鳩胸」の方が衿元がキレイに決まるからです。

3歳用に簡単に作れる「補整タオルの胸当て」です。

1:薄手浴用タオルの両端を切り落とし、両端を折る。

3歳胸当て作り方1

タオルの両端は、ゴロつき防止のために落とします。 お子さんの身幅くらいに両側を折ります。

2:片端を28cm程度折り上げる。

3歳胸当て2

タオルを外表に、片端を折り上げます。

3:タオルに切り込みを入れる。

3歳胸当て3

タオルの輪から25cm程度までの位置を測り、写真のように切り込みを入れます。

4:衿ぐりをVになるように折り込む。

衿繰りをVにする

切りこみを入れた部分のタオルを少し折り込んで、衿をV型に開くようにします。

5:タオルを縫い留める。

胸当て縫い方

写真の緑線のようにタオルを縫い留めます。

6:肩側のタオルの両端に、さらし(ガーゼ)を縫い付ける

胸当て作り方肩紐

片側のタオルの端に、肩紐となるガーゼ布やさらしを縫い付けます。 下の写真のように、背中でクロスして、 お子さんのお腹(前)で結べる長さ(挟み込める長さ)の布を付けてください。

6:タオルの胸当て3歳用・出来上がり

3歳胸当て完成図

3歳用タオルの胸当ての完成です。 お腹タオルと組み合わせてお使いください。

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