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胴単衣(ひとえ)の着物。胴抜き仕立ての着物を着る時期。
胴単衣(ひとえ)とは、胴抜き仕立てと言って、袷の着物に八掛だけをつけて、胴裏を付けない仕立て方をした着物のことをと言います。 胴単衣の着物を着る時期は、袷の着物と同じ10月~5月いっぱいです。
基本的には、紬やお召しのような硬ものの着物に用いる仕立て方なので、フォーマル着物にすることはなさそうですけど。 最近では、冬でも暖房で暑い・胸元をすっきり着たい等の理由から、胴単衣の愛用者は増えているそうです。
着物通な方でしたら、小紋や無地の着物を胴抜き仕立てにされる方はいらっしゃるように思いますので、ご参考までに。
■袷(あわせ)の着物と単衣(ひとえ)の着物の例
胴抜き仕立てにする理由。
胴単衣の着物は、その名の通り「上半身が単衣」になるので、普通の袷の着物に比べて涼しく着れます。 また、裏地が無い分カサばらないので、スッキリと 細見えするとか、着心地が良いといった点で「胴単衣が好き」という方もおられるようです。
- ・暑がりなので涼しく着たい。
- ・袷から単衣、単衣から袷に移る季節の変わり目を、快適に過ごしたい。
- ・上半身に裏地がないので、すっきり着れる。
- ・厚手の着物に裏がつくと着にくくなるので、着やすくするため。
- ・裏が無い分、着心地が良く感じる。・・・など。
胴単衣の着物を着る時期
胴抜き仕立ては、袷の着物に胴裏を省く仕立て方なので、基本的な直用時期は袷の着物と同じです。
主に普段着着物に用いる仕立て方なので、季節の変わり目用に誂える方もいらっしゃいますが、帯や小物合わせは袷の着物と同じにします
一般的な胴抜き仕立ては、袖裏も付けずに単衣仕立てにするようですが、それだと袂が単衣に見えちゃいますので。 袖裏にする胴裏生地が必要になってしまいますけど、
あえて袖裏はつけておくという仕立て方もるそうです。
※袖口には、裾回し(八掛)と同じ布が付きます。
■袖も単衣の胴抜き仕立ての例。(上写真:振り、下写真:袖口)
上の写真は、白山紬の胴単衣です。 裾(八掛)だけ見たら、袷に見えます。
大島紬系はツペンと薄手の生地なので、真冬に着るには寒々しいですが、4月5月・10月あたりの暑い日には重宝します。 胴抜き仕立ては、単衣時期への間着として便利な着物です。
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