七五三3歳。房飾りがぐしゃぐしゃな時は? 房の先がほつれた時は? 房飾りの対処方法。
3歳女児の被布についている房飾りがぐしゃぐしゃになってしまったので、直してみました。 房の先がほつれてしまった際の対処方法も。
被布コートの房飾りの房に付いていたセロハンが片方外れてしまい、いつの間にかグシャグシャになっていました。
写真左のように、グシャグシャな房飾りのままでは格好が悪いですよね。 元通りに整えたいと思って「霧吹き+ドライヤー」という方法を試してみましたので、ご参考までに。 合わせて「帯締めの房・念珠の房」の直し方として、よく紹介されている方法もご紹介します。
・房をまっすぐにする方法:その1「蒸気に当てる」
和装小物で「グシャグシャを何とかしたい!」というものの代表選手が、帯締めの房でございますけど。
帯締めの房をキレイに整える方法として、着物の本等でよく紹介されているのが「やかんでお湯を沸騰させて、房をフリフリと振りながら出ている蒸気に当てる」という方法です。
お念珠や扇子(末広)についている房飾りがぐしゃぐしゃになった時にも、この方法で蒸気に当てると良いとされています。
もしもやかんがない場合には、電気ポットで湯を沸かして、蒸気口に当てても良いそうです。 熱い蒸気が手に当たるのが心配な場合には、 菜箸やトングでつかんで当ててください。
・房をまっすぐにする方法:その2「アイロンのスチームに当てる」
湯を沸かすのが面倒な場合には、アイロンのスチームを使います。
アイロンを浮かして、スチームだけ当てるのがベストだろうと思いますが、モノによっては当て布をして上からアイロンで押し当ててしまっても大丈夫そうです。
蒸気に当てるにしてもアイロンを当てるにしても、まずは少し離した状態で、様子を見ながら当てるようにしてくださいね。 房の素材によっては、熱に弱いものもあるからです。(化繊の房もあるので)
アイロンを当てる場合には、霧吹きで湿らせると良いとも言われていますが、着色してある絹製の房は色落ちすることがあるそうなので、ご注意ください。
房がしゅるんとまっすぐなったら、良く乾かして、ラップか薄紙で巻いておきます。 またグシャグシャになってしまうのを防ぐことができます。
・房をまっすぐにする方法:その3「少し濡らしてドライヤーに当てる」
ものぐさなワタシは1・2の方法が面倒だったので、「少し濡らしてドライヤーに当てる」というやり方を試してみました。
1:タオルを敷いて、房を濡らして手で整える。
※房を濡らすときは、手を濡らしてなじませるか、霧吹きを使うと良いです。
2:ドライヤーで房を乾かす。
※房を濡らすときは、手を濡らしてなじませるか、霧吹きを使うと良いです。
※色うつり防止のために、肩房づつ行ってください。
本来なら、これでシュルンとしたキレイなフリンジになって、めでたしメデタシ♪・・・・・・となるはずだったのですけど。 今回は、房の先っちょがほつれてしまって、 グチャグチャとはまた違った「見苦しい房」になってしまいました。 「キャァァァ・・・」って感じです(汗)
・房の先がほつれた時は?!
フリンジの先がほつれたままにしておくと、どんどん被害が広がって房が短くなってしまいますので、「三分紐の端の始末」の 方法を代用しました。 透明のマニキュアを使うという方法です。
1:ほつれた部分にマニキュアを塗る(速乾性)。
※着物につけないように注意すること。必要があれば、ドライヤーで乾かす。
2:ほつれた糸を糸切りハサミでカットする。
※マニキュアが乾いていないと、余計にほつれることがあるので注意する。着物を傷つけないように!
3:再度マニキュアでほつれをとめておく。
※切りすぎて短くなり過ぎないように気を付けること!
手のひらの上でマニキュアを塗ると、手指がガサガサになってしまいますので、マニキュアが付かないように厚紙やアルミホイルの上に房を置いてマニキュアを 塗ると良いと思いました。
紅い房は、「最初にマニキュアを塗ってから、霧を吹いて房を整える」と手順を変えてみましたが、マニキュアが乾ききらないうちに 手でしごいてしまったからか?・・・・・・・逆に、白い房よりひどくほつれてしまいました。
濡れている房を手でしごくと、簡単に先がほつれてしまいますので、ご注意ください。 ほつれが気になる方は、 「やかんで蒸気」のやり方をお試しください。
房の先にマニキュアを塗るのは結構面倒な作業でしたので、「濡らしてドライヤー」の方法は、ほつれないタイプの房 の場合に限定した方が良いかもしれませんね。
とりあえず、自分的には満足のいく状態にまで戻すことができたので、よかったです。
ちなみに、今回ワタシが使用したのは、100円均一で購入した速乾性のTOPコートです。 無色透明で 乾きの早い・べたつかないタイプが良いと思います。
房飾りがすっかり乾いたら、ラップや薄紙で巻いておくとボサボサになるのを防げます。
飾り房を補修する場合の注意点
- ・着物を汚したり傷つけたりしないように十分気を付ける。
- ・正絹の飾り房は色落ちすることがあるので、注意する。
- ・蒸気を使う時は、やけどなどに気を付ける。
- ・変色したりしないか?目立たない場所で試してから行う。
※どうしても上手くできない場合は、いっそ飾りを新しいものに交換する。